リビングを広げるリフォームは?費用相場や方法についても解説

リビングを広げるリフォームは?費用相場や方法についても解説

現在のリビングが狭く感じられ、もっと快適な空間にしたいと考えていませんか。
「壁をなくしてLDKに」「思い切って増築を」など、リフォームの夢は膨らむ一方で、方法や費用に不安を抱く方は多いでしょう。
本記事では、リビングを広げるための具体的なリフォーム方法から、費用相場、そして法規や構造上の注意点まで、詳しく解説いたします。
これからマイホームのリフォームを検討している方は、ぜひこの記事をご参考になさってくださいね。

リビングを広げる3つのリフォーム方法

リビングを広げる3つのリフォーム方法

ご自宅のリビングが狭いと感じ、リフォームを検討されている方はいらっしゃるのではないでしょうか。
まずは、リビングを広げるための主なリフォーム方法と、それぞれの空間演出の違いについて解説していきます。

床面積を増やす増築

リビングの広さをもっとも直接的に確保する方法は、1階部分を増築して床面積自体を拡張するリフォームです。
ただし、増築するには敷地の条件をクリアする必要があり、注意しなければなりません。
たとえば、隣地との境界線から一定の距離を保つ必要があったり、地域独自の条例が設けられていたりする場合もあります。
くわえて、増築部分を支えるための基礎工事をおこなうスペースも、敷地内に確保しなくてはなりません。
木造住宅の場合は、専門家による既存建物の強度診断と、必要に応じた構造補強工事が不可欠となります。

壁を抜く間取り変更

既存の床面積を変えずに、間取りの変更によって広々とした空間を創り出すリフォーム方法もあります。
代表的な例としては、リビングと隣接する和室などの壁を取り払い、1つの大きな空間へ繋げる手法です。
このリフォームのメリットは、視線を遮る壁がなくなることで生まれる、圧倒的な開放感にあります。
ここで重要なのが、撤去したい壁が建物を支える「耐力壁」かどうかを正確に判断することです。
壁を撤去した後は、床や壁などに残った段差や跡を補修し、内装を統一する工事がおこなわれます。

サンルームを設置する

物理的な増築などと異なる方法として、リビングにサンルームを隣接して設置する方法が挙げられます。
サンルームは、屋根や壁をガラスで囲んだ空間のことで、リビングの延長として多目的に活用できます。
この方法がもたらす効果は、視覚的な広がり、つまり「視線の抜け」が生まれる点です。
また、リビングと庭をつなぐ便利な「半屋外空間」としても、役立ってくれます。
リビングの掃き出し窓に隣接させ、床材をリビングと合わせると、より一体感のある空間に仕上がるでしょう。

リビングを広げるリフォームの費用

リビングを広げるリフォームの費用

前章ではリビングを広げるリフォーム方法を述べましたが、かかる費用も気になりますよね。
ここでは、リビング増築リフォームにかかる費用相場と、内訳の考え方について解説いたします。

増築工事の費用相場

まず、床面積を物理的に増やす増築工事の費用は、木造住宅の1階部分で坪単価60万円〜100万円程度が目安です。
増築費用の内訳は、主に「本体工事費」「設備工事費」「諸経費」の3つで構成されています。
本体工事費には、土台を作る基礎工事や屋根や外壁の工事、床や壁を仕上げる内装工事などが含まれます。
とくに、既存の屋根を一部解体して増築部分まで延ばす工事は、高い技術が求められるため、費用も高くなることが多いです。
設備工事費は、照明を付けるための電気配線工事や、エアコンの設置費用などが該当します。
また、設計料や建築確認申請の代行費用、廃材の処分費といった諸経費は、総工費の1〜2割を占めることもあります。

サンルームの設置費用

サンルームの設置費用は、製品のグレードやサイズで大きく異なり、30万円〜300万円以上と幅広くなっています。
費用の内訳は、サンルーム本体の価格である「材料費」と、設置工事にかかる「施工費」の2つです。
比較的安価な製品は、雨風をしのぐのが主な目的のシンプルな「テラス囲い」タイプで、30万円〜80万円が相場です。
一方、気密性や断熱性を高め、お部屋に近い感覚で使える中間グレードの製品は、80万円〜150万円程度となります。
デザイン性にもこだわった「ガーデンルーム」と呼ばれる製品になると、150万円以上かかることも珍しくありません。
施工費は設置する地面の状態で変動し、地面が土の場合はコンクリートの基礎を作る費用が追加で発生します。

間取り変更の費用と内訳

既存の壁を撤去してリビングを広くする、間取り変更のリフォーム費用は、撤去する壁の構造によって金額が大きく異なります。
間仕切りとしての役割しかない「非耐力壁」を撤去する場合、10万円〜20万円程度が一般的な相場となります。
しかし、建物を支える重要な「耐力壁」を撤去する際は、安全を確保するための追加工事が必須です。
耐力壁の撤去には、梁を新設・補強する工事が必要となり、20万円〜50万円以上の追加費用が発生します。
間取り変更でキッチンなどの水まわり設備を移動させる場合、給排水管などの移設工事も必要となります。

リフォームでリビングを広げる際の3つの注意点

リフォームでリビングを広げる際の3つの注意点

ここまでリビングを広げるリフォーム方法と費用を解説しましたが、工事を進める前に法規や構造に関する注意点もおさえておきましょう。
最後に、リビングを増築する際に押さえるべき注意点について解説していきます。

建ぺい率・容積率の制限

まず重要なのは、建築基準法などの法律や規制を事前に確認することです。
増築は新たな建築行為にあたるため、法律で定められた制限の範囲内でおこなわなくてはなりません。
なかでも基本となるのが、敷地に建てられる建物の広さや規模を決める、「建ぺい率」と「容積率」です。
建ぺい率とは、敷地面積に対する建築面積の割合のことで、建物を建てられる広さの目安になります。
一方の容積率は、敷地面積に対する延べ床面積の割合を指し、建物全体の大きさの上限を決めています。
これらの率は土地の用途地域ごとに上限が決められており、今の建物が上限に近い場合は増築できません。

耐震・構造面の確認

建物の安全性に直接関わる、構造上の注意点について、理解を深めておく必要があります。
とくに、既存の1階の上に2階を増築する際は、より一層慎重な検討が求められるでしょう。
増築部分の重さがくわわることで、建物全体にかかる負担が大幅に増えるため、地震の際に建物が倒壊する危険性がとても高まってしまいます。
そのため、2階の増築を考える際は、必ず建築士といった専門家による構造計算をおこなわなくてはなりません。
とくに、1981年6月以前の「旧耐震基準」で建てられた建物の場合、耐震診断や補強工事が推奨されます。

確認申請と手続きの流れ

増築工事をおこなう際は、多くの場合、工事を始める前に「建築確認申請」という手続きをしなくてはなりません。
これは、計画中の増築工事が建築基準法などに合っているか、行政などが事前に審査する制度です。
原則として、増築する床面積が10㎡を超える場合、この確認申請が義務付けられています。
また、敷地が「防火地域」などに指定されている場合は、増築面積に関わらず申請が必要となるので注意しましょう。
万が一の工事の欠陥に備え、「リフォーム瑕疵保険」への加入を検討しておくと、より安心です。
この保険に加入している事業者を選べば、工事後に見つかった欠陥の補修費用などが保険でカバーされます。

まとめ

リビングを広くするには、物理的に床面積を増やす増築のほか、隣室の壁を抜く間取り変更や、視覚的な開放感を生むサンルーム設置という方法があります。
リフォーム費用は、増築で坪単価60万円から、サンルーム設置で30万円からと幅広く、間取り変更も壁の構造によって費用が大きく変動するため注意が必要です。
工事の際は、建ぺい率などの法規制や耐震性を専門家と確認し、10㎡を超える場合は、建築確認申請の手続きを忘れずにおこないましょう。

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